PDFからも受講進捗を取得してみませんか?

こんにちは、ロゴスウェアのサポート担当の田中です。

弊社eラーニングシステムPlatonでは、講座の資料としてPDFファイルを登録できます。

そのPDF、受講者に閲覧させるだけで終わらせてはいませんか?

受講者がPDFの内容をしっかり見ているか、知りたくないですか?

と問いかけたところで、PDFは履歴がとれるのかと疑問に思われるかもしれません。

確かに資料で登録した場合はその通りですが、デジタルブックにして教材登録すれば、受講者がどの程度閲覧したか確認できるようになります。

本記事では、eラーニングにおいて動画やテストの陰に隠れがちなデジタルブックの有用性と、弊社eラーニングシステムPlatonでデジタルブック教材を使用して進捗を取得する方法について紹介します。

デジタルブックの有用性

デジタルブックとは、名前の通りに電子書籍であり、Webブラウザや専用の閲覧ソフトを使用して見ることができます。

eラーニングにおいてデジタルブックが強みとなるのは、次の三点です。

1.熟考しながら読める

デジタルブックは、基本的には進むボタンを押したら先に進み、戻るボタンを押したら前に戻るという動作となるため、ページ送りのボタンを押すまではページを切り替えることなくじっくりと読めます。それは、思考を整理しつつ学習ができるということにもつながります。

自動的にページ送りされる設定となっているデジタルブックもあるやもしれませんが、その場合は戻るボタンを一回クリックすれば元のページに戻ります。どこまで戻って見直せばよいかの判断は、動画より容易でしょう。

2.語彙検索で読みたい場所に辿れる

知りたい単語がどこに書かれているか調べたいとき、デジタルブックであれば検索した結果をクリックすることで、ページをめくらずともその場所へすぐに遷移できます。

デジタルブックの中でその単語が何回使われているか、ということも調べられるため、単語の重要度を測る指標としても活用できます。

3.備忘録を付けて保存できる

ある単元を学習していて、補足したいことや気が付いたことが頭に出てきたとき、デジタルブック内の任意の箇所に付箋やメモを貼り、書き残すことができます。

学習を一度終えて、後日改めてデジタルブックを開いたとき、備忘録が残っていれば振り返りがたやすく、習熟度も高まります。

FLIPPER U2でデジタルブックを作成する

デジタルブックは、弊社ソフトFLIPPER U2でPDFファイルをもとにして作成できます。

作成したデジタルブックに設定を加え、LMS教材用(SCORM1.2)で書き出すことにより、Platonで登録できる教材ファイルができあがります。

FLIPPER U2の詳しい機能についてはFLIPPER U2のサイトに譲り、ここではLMS教材用の書き出しについて触れておきます。

FLIPPER U2では、どのように進捗がとれるのでしょうか。

それは、ページを開いてからどれほどの秒数が経過したか、全体のページ数のうちどの程度の割合で既読にしたページがあるか、をもとにします。

FLIPPER U2のLMS教材用書き出しで、「ページ閲覧済み判定秒数」と「コンテンツ完了割合」の設定があります。

ページ閲覧済み判定秒数が10であれば、10秒開いているとそのページは既読であるとみなされます。そのデジタルブックを1ページ(見開きの場合は2ページ)読むのにどのくらいの時間がかかるか、をもとに設定するとよいでしょう。

コンテンツ完了割合が90に設定されていれば、全ページ数のうち90%が既読となっているときに閲覧が完了した、とみなされます。表紙や目次などを除いた、本文にあたる部分がどの程度の割合か、をもとに設定するとよいでしょう。

PlatonでFLIPPER U2のブックを登録する

FLIPPER U2からLMS教材用で書き出したファイルは、Platonの講座情報でブック形式の教材として登録できます。

Platonにおいても、デジタルブック教材の進捗をとれる「ページを既読にする秒数」と「完了にする既読ページの割合」の設定があります。

Platonへブック形式の教材を登録すると、FLIPPER U2の「ページ閲覧済み判定秒数」設定がPlatonの「ページを既読にする秒数」に、FLIPPER U2の「コンテンツ完了割合」がPlatonの「完了にする既読ページの割合」にそれぞれ反映されます。

もし、Platonに教材を登録した後で、FLIPPER U2で設定した既読秒数と既読ページの割合を調整したいということがあった場合、Platonの「ページを既読にする秒数」と「完了にする既読ページの割合」を変更すれば、その変更後の値が反映されるようになります。

まとめ

デジタルブックは、熟考しながら読める、語彙検索で読みたい場所に辿れる、備忘録を付けて保存できる点で有用なeラーニング教材であり、閲覧するだけにとどまらず進捗も取得できることを紹介しました。

お手持ちのPDFをデジタルブック化して、eラーニングにお役立てください。

 

ロゴスウェアでは、デジタルブック制作代行サービスを行っています。

デジタルブックには興味が出てきたが、ソフトがないので作りようがないというお客様、FLIPPER U2は契約しているが、どう作っていけばいいかわからないとお思いのお客様、どうぞお気軽にフォームからお問い合わせください。