こんにちは、ロゴスウェアのサポート担当の伊藤です。
最近は、動画での情報発信が普通になったため、多くの方が何かしらの業務で動画ファイルを使った情報発信の経験があると思います。
配信する動画は、綺麗で高品質な物が良い!と思いますよね。
でも、FHD(フルハイビジョン)やカメラで撮影した映像をそのままの品質で配信してしまうと、トラブルが起こりやすいです。
今回は、動画の配信でトラブルが発生しづらい、オススメの動画の設定値(エンコード)について、ご紹介します。動画を使った配信を行う方は、参考にして貰えると嬉しいです。
オススメの設定値(エンコード)
コーデックってなに?ビットレートとは?、そもそもエンコードってなに?
などの細かな疑問は、一旦、横におきましょう。わからないまたは、知らないのが普通なので気にしなくてOKです。
オススメ設定値だと経験上で、多くの端末で閲覧が行えると思います。
お手元の動画編集ソフトウェアのパブリッシュ画面の設定と見比べながら試してみて下さい。
- 動画コーディック:H.264/AVC
- プロファイルレベル:Baseline/Main(3.0~4.1以内)
- オーバービットレート:2.5Mbps以内
- フレームレート:30fps 以内
- 幅・高さ:1280 px × 720 px (HD画質相当)
- 音声コーディック:AAC(MP3、AC3などは非推奨)
- 音声ストリームあり:音声の無いmp4は非推奨
- 音声モード:2チャンネル(3ch、5.1chなど複数ストリームは不可)
- 音声ビットレート:制限なし
- ビットレートモード:CBRモード(固定ビットレート)
- スキャンの種類:プログレッシブ(PPF)
参考)どんなトラブルが発生するのか?
エンコードの設定値によって、どんなトラブルになるかを参考までにご紹介します。
これらのトラブルは、動画配信のプラットフォーム(システム)にも影響されるので、必ずしも発生するものではありません。
①再生されない
②英語のエラーが表示されて再生されない
③パケ死(今風で言うとギガが減る)
①再生されない(ロードが終わらず、再生が始まらない)
このケースは、映像品質がFHDや4Kで、端末側の通信状況等が潤沢ではないときに発生します。
例えば、「外出先でオンデマンド配信のサイトで、動画を閲覧中に再生が止まる」といった経験は誰でもあると思います。
映像品質が高い動画の再生するには、その映像品質に耐えられる通信回線が必要です。このバランスが崩れると、”再生されない(ロードが終わらない)”が現れます。
②英語のエラーが表示されて再生されない
以下の様なアラートが表示されて、動画の再生ができないことがあります。
メッセージ:
The media could not be loaded ,either because the server or network failed or because the format is not supported.
これが表示されたらビックリしますよね。
このケースの原因は、沢山あるのですがエンコードの設定が良くないときに発生すると思って下さい。
③パケ死(今風で言うとギガが減る)
FHD、4Kなど高画質の動画をオンデマンドで再生した場合、当然として大量のデータ通信(パケットの流れ)が発生します。昔風に言うとパケ死、今風で言うとギガが減るが発生します。
つまり、閲覧側に大きな負担が発生するとなります。
(私の月ギガ数が5Gになので、FHDや4Kを再生したら一瞬で5Gが消し飛びます)
最後に
動画を配信したいときに、良くわからないから、撮影したのをそのまま使ってしまうことは、ままあると思います。ただ、それはトラブルの温床になります。なので、一旦、立ち止まり本記事の設定値を試して貰えたらと思います。
因みに、、、7月下旬から8月上旬は、上野恩賜公園内の不忍池の蓮の花が見頃です。蓮の花言葉には、”沈着”があるように動画ファイルの準備も冷静沈着が大切です。